Fig.1 ピエール=オーギュスト・ルノワール 《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》 1876年 石橋財団ブリヂストン美術館蔵 |
コレクションの共通点
石橋財団のコレクションはブリヂストンの創業者・石橋正二郎のコレクションから始まり、一方、オランジュリー美術館は画商であり美術収集家であったポール・ギヨームのコレクションが重要な位置を占めている。二人のコレクターには、素晴らしい作品を広く一般に公開して芸術に寄与したいという情熱が共通している。初の海外出品《海の幸》
初めて海外に貸し出される青木繁《海の幸》やフランスで学んだ藤島武二《黒扇》といった日本人画家が描いた近代洋画をはじめ、ルノワールの《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》(fig.1)やピカソ《腕を組んですわるサルタンバンク》など印象派から戦後の抽象絵画まで76点が出品される。日仏の美術の響き合い
オランジュリー美術館のために《睡蓮》の連作を制作したモネに象徴されるように、印象派の画家たちは日本美術、とくに浮世絵に大きな影響を受けた。そして印象派を含めフランスの絵画は日本の美術に大きな影響を与えた。今回の展覧会では、日本とフランスの美術の間に起った影響の呼応が注目されるであろう。東京・京橋にあるブリヂストン美術館は新美術館建設のため現在休館中で、2019年秋に開館を予定している。
「ブリヂストン美術館の名品−石橋財団コレクション展」展は4月5日(水)~8月21日(月)まで(火曜日、5月1日、7月14日午前中、12月25日休館)
オランジュリー美術館 Musée de l'Orangerie
休館日:
火曜日、5月1日、7月14日午前中、12月25日